帳場
2023.07
葬儀は地域の風習・慣習が色濃く残る儀式の為、ネットで解決しようと思うと、間違った情報を仕入れてしまうことが多いものです。のし袋の表書きに関しては、のし袋の包装紙にも書いてありますし、ネットの情報にも違いは少ないように思います。
しかし、のし袋は使用せずに紙幣をそのまま出す「裸銭」の風習の地域もありますし、「同行」「講」などの、互助で葬儀の手伝いにあたる組織が残っている地域もあり、受付のやり方は違います。
「家族葬」が増えてきた現在ですが、以前は葬儀に弔問すると必ず「帳場」があり、受付を済ませていました。会葬者が多い時には「御親族」「御一般」「会社関係」「御近所」など受付窓口を分け、それぞれ受付をお願いしていました。帳場を任された方々のお仕事は大変でした。
「家族葬」では、もちろん帳場を設けることもありますが、「親戚だけだから大丈夫」「香典は辞退するので」などの理由で、設けないことも多々あります。そんな時は弔問の方から「受け付けはどこですか」とよくご質問されます。
「家族葬」が多くなってきたのはここ数年の話。受付があるものと思われるのは不思議な事ではありませんが、見当たらなければすぐに会館スタッフにお声がけください。ご出棺あとでは用意された香典をお渡しできなくなることがあるかもしれません。
「御香典」の相場を尋ねられることもあります。一般的なお答えをすることは出来ますが、これまでのお付き合いが大切です。そのためにも、帳場は設けなくともいただいたお香典の記録は残すようにしましょう。